日本代表 vs モロッコ@U23五輪グループリーグ

祝、決勝トーナメント進出。

選手達のコメントがあったように中2日の試合で体は重く、かつ、スペインとは全くタイプの違うモロッコの縦へのスピードに苦労しました。

今回の試合で重要な点は、前半30分で守備の(ボールを奪いに行く)ポイントを1つ下げたことです。相手の縦のスペースを殺すことに成功し、守備が安定しました。試合の中で適応出来たのは、勝利の他に今回の試合で得た収穫の一つです。

攻撃も少ないチャンスではあるが、効率的にゴールに迫っていました。個人の能力で打開出来るのも今のU23の特徴の一つです。コンビネーションも適度に絡めることが出来るので、守備の連動性が増して最後のシュートに必要な体力をFW陣が残せるようになれば得点力も必然的に上がってくるでしょう。

今は、チャンスを作れていることの方が大事です。次の(相手が真剣にプレッッシャーを懸けて来る)ホンジュラス戦で、最後のピース、「効率的な守備と余力の確保、そして、余力をフィニッシュの精度に繋げるゲームコントロール力」が加われば、メダルが射程県内に入ってくると思います。

さらに欲を言えば、ビルドアップ時に、山口螢扇原貴宏の両ボランチの一つ前のスペースをもう少し有効に使えた方が相手の脅威になれる気がします。サイドと組み合わせて的を絞らせないように工夫してほしいです。


最後に、各選手へのコメント。

清武弘嗣、後半歩でキヨニスタにはなれず。でも、確実に良くなってきています。

権田修一は、守備の安定感、ビルドアップでの貢献度で光っていました。

永井謙佑は、昔のように縦に一発狙いというよりも、試合を作る動きが出来てきたことに成長を感じます。岡崎慎司のように選手としての幅を着実に広げています。

酒井高徳も、周りの選手とリズムがあっていました。前回の試合よりも格段に良かったです。先発メンバーで(酒井宏樹が出場出来ないため)一番心配していましたが、杞憂に終わりました。本当に良かったです。

徳永悠平吉田麻也鈴木大輔は、文句なしです。いつもありがとう。


次戦もすごく楽しみだ。