アイスランド戦@フル代表

今日は選手交代枠6をすべて使い切って、多くの選手を見ることが出来たという点で有意義な試合でした。相変わらずザックの采配(選手の使い方)は、私のフィーリングにあいますな。このメンバー表、控えの選手を見たときに、この選手を見てみたいという選手を次から次へと出場させてくれました。感謝です。

やっぱり中村憲剛はさすがです。スペースがないけれど相手のちょうど間に上手く走りこみながらパスをもらって、しかも奪われずに冷静のその後の展開に繋げます。そんな中村に簡単そうにパスを出す遠藤保仁も、もはやパサーとして仙人の領域に達しています。この2人は別格かな(そして、頑張れ柏木陽介)。

藤本淳吾も一つ一つのプレーのクオリティーがかなり高い。ちょっと前に見たときよりも上手くなっていたように思いました。今日見た限りですが、絶頂期の中村俊輔くらいまで成長出来るような気がしました。今後が楽しみです。

あと、西川周作パントキックの精度の高さに驚きました。ソルステインソンのハンドスプリングスローくらい芸術的だと思います。スタジアムで直接見る機会があったら、西川周作パントキックにも拍手をあげて下さい。

石川直宏は野人岡野のように出場すると得点への期待感がぐんと増すのはいいのですが、残念ながらそれ以上にキープ力やパスの精度、守備面での不安定さのデメリットの方が大きい印象を受けました。ジョーカー的な存在は、今のザックジャパンにいないので誰かは必要だと思います。トータルで優れていれば先発になるわけだし、一発芸を持つ選手の使い方っていうのは難しいですね。ザックは今後どうするのかなーって思います。


最後に対戦相手について。

アイスランドはいいチームでした。チームとしての方向性がはっきりしているし、たまに、きゅんってゴールに迫ってくるセンスももっています。ゴール前で脅威になれる選手が1〜2人入る、もしくは、今出ている選手が脅威を与えられる選手になればかなり好チームになる気がします。まあ、エイドゥル・グジョンセンのような選手も輩出しているわけだし、ずっと前にユーロで優勝したギリシャよりも魅了的なチームに思えます。

これまですべてのFIFAワールドカップUEFA欧州選手権で敗退し続けていますが、2〜3年したら、どっちかの本選に悲願の出場も夢ではないかも。