コンピュータアーキテクチャのエッセンス

今年は「情報学科の学生」が読みそうな本を暇を見ては読んでいる。コンピュータアーキテクチャに関する本にこれで4冊目であるがこれはイマイチかな。それまでに読んだ3冊の方が良かった。

良かった点は、①網羅性が高いこと。②分量が多くなくあっという間に読めること。悪かった点は、①逆に説明不足なところ。特にその技術の背景、いい点、悪い点などの記載が少ない。②図が少なくて直感的な理解がしにくい、など。

コンピュータアーキテクチャのエッセンス (IT Architects Archiveシリーズ)

コンピュータアーキテクチャのエッセンス (IT Architects Archiveシリーズ)

  • 作者: ダグラス・E・カマー,Douglas E. Comer,鈴木貢,中條拓伯,仲谷栄伸,並木美太郎
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 107回
  • この商品を含むブログ (21件) を見る

ちなみに一番いいと思ったのは、

各章は必ず、一般的な説明をした前半部と、各社のMPUで具体例(仕様)を説明する後半部から構成されている。前半部だけ集めて本にしても、「コンピュータアーキテクチャのエッセンス」よりいいかも。図のセンスもある。ただし、文章量は相当あるので読むのに時間がかかる。

また、第2位(自己ランキング)は、

プロセッサを支える技術  ??果てしなくスピードを追求する世界 (WEB+DB PRESS plus)

プロセッサを支える技術  ??果てしなくスピードを追求する世界 (WEB+DB PRESS plus)

最近のプロセッサの技術に関しても記載している。今触っているPCにこんな技術が入っているんだ〜と関心しながら読んだ。内容は広く浅くです。プロセッサの技術を俯瞰するには良い本だと思う。挿入している絵も分かりやすいです。技術系の人が書いた「カタさ」が少なく、一番最初に読むならこの本な気がします。

第3位は、

ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

ディジタル回路設計とコンピュータアーキテクチャ (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

比較的わかりやすい。しかし、ブール代数など基本的な内容からスタートするので大学の授業っぽい感じが強い。ハードウェアを1から作るという感じで基礎から理解したいならこの本がいいかも。