U22代表 vsマレーシア戦について

 最近仕事が忙しくて、ようやく一日遅れでビデオで見た。

 正直いって退屈な試合で、ビデオなので早送りしながらみました。なんかキラッとしたものが見えてこないんたよね(むしろ、イラッとした場面の方が多いですね)。

 サイドのダブル酒井、酒井宏樹酒井高徳レイソル酒井宏樹は好感持てました。前にぐっと出て行くし、すでに有名ですが高速クロスが上げられます。本人のコメントで、「スピードを意識している、精度はそれほど関係なく、相手のいやなところになるべく早いボールを上げるようにしている」と言っていた。いや、違うだろ。スピードも精度も両方求めてくれ。

 比嘉祐介が、やべっちFCで、酒井宏樹を逆ベッカムといっていた(アゴが出ているから)。プレーもベッカムになってほしい。ということで、精度も意識してほしい。現代サッカーでは攻撃の基点がサイド、サイドハーフだけでなくて、サイドバックにも求められている。長いパスでもぴしっと決めてほしい。そして、長友の尊敬するインテルマイコンのように逆サイドへのパスもバシッと決めて、それ見たことかって自慢のアゴを突き出して欲しい。

 一方の酒井高徳、周りのサポートが無さ過ぎる。上がるタイミングが遅い気がするけれど、何より上がってきたのにパスを貰えていない。サイドに選手があがってきたら、パスしてあげようよ。頑張って走ってるんだし。左サイドでパスを貰った選手は、酒井選手が上がるのを背後にして中に切り込むけど、結局パスコースがなくて、ボランチまでパスを戻していました。そのたびに「イラッ」っとしました。酒井高徳も能力は相当高いと思います。もっと彼を使いこなすチームになってほしいです。

 そうそう、ビデオで早送りして見てみたけど、ほとんどボールがフィールドの真ん中をいったりきたりしています。画面の位置が変わっていない。どうみても単調だ。高速ピッチでパスはきれいに回っているけど、攻撃のポイントを探しているような感じではない。だから怖さがない。昔、日本代表は、フランス代表にキリンカップサンドニで虐殺された。ゆるゆるとパスを回しているかと思えば、スイッチが入って突如としてゴールを襲ってきた。本気モードになるともうなすすべがなかった。絶対に勝てないと思った。

 初戦だから手堅く勝とうとしたのも分かる。でも、私は、チャンスを作ろうと思ったら、リスクさえ犯せば自らの意思とアクションでいくらでも作れるっていう底力を若き日本代表に見せてほしかった。進境著しいマレーシア代表、上手かったよ。とてもFIFAランキング150位には見えなかった。俊敏性もあるし、テクニックもある。

 でも、それ以上に今の将来を担う若き日本代表は、10年前のフランス代表のように格上としての風格を示す素養がなかったし、プライドもなかった。